毎年、お盆の8月16日に京都で五山送り火が行われます。
送り火の場所とおすすめスポット、雨の場合は実施されるかどうかを紹介します。
京都の五山送り火の場所
京都五山は文字通り、5つの山でそれぞれ送り火が行われます。
「妙」と「法」は妙法山の西山と東山の二つで実施されますのでちょうど五山になります。
また点灯時間は大文字山の「大」の20時スタートを皮切りに左周りで5分間隔で火が灯されます。
大文字・・・左京区 大文字山 20:00
妙法・・・左京区松ヶ崎の妙法山(西山・東山)20:05
船形・・・北区 西賀茂 船山 20:10
左大文字・・・大北山 20:15
鳥居形・・・右京区 嵯峨鳥居本 曼荼羅山 20:20
地図で確認してみると、嵯峨鳥居本の曼荼羅山にある鳥居形だけが西の方にぽつんと離れていて、一番観光客が少ないです。
一番人気はもちろん「大文字」になります。、
京都の五山送り火のおすすめスポット
京都は盆地であまり高い建物もないので基本的には鴨川付近で見ることができますが、6個同時に見ることは難しいです。
大文字
賀茂川(鴨川)デルタ地帯・堤防など広い範囲で見ることができますが、一番のおすすめは京都御苑です。
妙・法
妙の文字は、北山通りのノートルダム女学院周辺
法の文字は、高野川の堤防沿いや出町柳駅付近の賀茂大橋
船形
北山大橋北西付近 上賀茂橋付近
左大文字
西大路通沿い
鳥居形
広沢池
五山送り火のおすすめスポット
五山の送り火をまとめて見えるおすすめスポット
どうせなら、送り火をまとめて見たい欲張りな人向けのスポットです。
地下鉄烏丸線の北大路駅付近 北大路橋付近
北区の船岡山公園がおすすめ。特に左大文字が大きく見えますが混雑は必死です。
山科区の将軍塚や青蓮池飛地や大日堂
送り火をまとめて見れるおすすめスポット
五山送り火は雨の場合は中止?
五山送り火は宗教的行事なので、基本的に雨が降ったからといって中止や延期にはなりません。
雨天決行です。
五山の送り火の目的は、お盆の時期に帰ってこられたご先祖さまの霊をお見送りすることです。
ですので、雨が降ったとしても保存会の人たちの必死な努力により、運営がされています。ちょっとやそっとの雨で場所中止にはならないんです。
8月16日に送り火をすることが、とても重要な意味を持っているんですね。
ただ、過去には集中豪雨のせいで「大」文字だけ翌日に延期になったことがあります。
昭和38年の8月16日は身動きが取れないほどの集中豪雨で、点火するための油でさえ使えなかったそうです。
戦争中ですら空襲への灯火管制のために、夜間の送り火はされなかったものの、昼間に白い布で実施を継続してきた経緯がある五山の送り火。
翌日も雨模様だったため、予定より早く点灯したものの今より情報網が発達していないので、気づかない人が多く市役所などに確認の電話が殺到したそうです。
五山の送り火の起源は、室町時代とも江戸時代とも言われはっきりとはしていませんが、それでも数百年の歴史を持つ行事です。
その長い歴史には、五山の送り火を必死で守り続けてきた人々の思いや願いが込められていると思うと、感慨深いものがありますね。
まとめ
今回は、五山の送り火のおすすけスポットを中心に紹介してきました。送り火を実施、存続させてくれている方々にも思いを馳せながら、ご先祖様をお見送りしたいものですね。