暑い日が続くと心配なのが熱中症対策ですね。
熱中症対策として重要なことが温度、湿度の管理と水分補給です。
今回は水分補給として夏の代表的な飲み物である麦茶と塩分の関係。
塩分と幼児や子どもとの関係と塩とナトリウムの違いについて紹介
していきます。
熱中症対策の飲み物として麦茶に塩は入れる?
夏の代表的な飲み物として昔から麦茶が飲まれてきましたが、熱中症という言葉がない時代から、麦茶の中に塩を入れて飲むことがありました。
大量に汗をかくと体内から汗と一緒に塩分が排出されるからです。
この塩分を補給するために、麦茶に塩を入れて飲む習慣があります。
炎天下のもとで、激しい運動をされる方や、スポーツをされる方の水分補給として一番良いとされているのは、やはりスポーツドリンクです。
スポーツドリンクは、塩分と糖分の働きにより体内により早く水分を補給できる性質を持っています。
室内におられる方などは別段、熱中症対策としてスポーツドリンクを飲まなくても大丈夫です。特に小さいお子さんに対しては糖分の取り過ぎに注意しなければいけません。
これは、清涼飲料水の飲み過ぎでも同じですね。
なので、熱中症の対策として飲む水分補給としては、冷たいお水や冷たい麦茶が有効的です。
水分補給のポイントとしては、冷たい飲み物をこまめに飲むことです。
体内に冷たいものを取り込み、熱を下げるためにこまめに飲むことが大切になります。
ただし、一気に飲むとお腹を壊してしまいますのでご注意下さいね。
そうは言っても、汗を大量にかいたときにはやはり塩分を補充することも大切です。
麦茶に入れる塩の量の目安を紹介します。
麦茶に入れる塩の量の目安
塩分の濃度は0.1%~0.2%ぐらいが目安になります。
2リットルの水・・・4gの塩
小さじ1杯で約5gですので
2gは約小さじ半分の量になります。
子供の一日の塩分の摂取量は?
汗をかいたときには、水分補給と同じくらい塩分の補給が大事なのですが、塩分の取り過ぎにも注意しなければいけません。
大人の場合ですと塩分の取り過ぎは、高血圧の原因とされ注意されていることが多いですが、塩分の取り過ぎは子供も注意が必要です。
幼児 子供の塩分摂取量
6-11ヶ月・・・1.5g
1-2才・・・3-4g
3-5才・・・5g未満
こちらが幼児、子供の1日の塩分摂取量の目安になります。
成人男性・女性の1日の塩分摂取量
ちなみに厚生労働省の出している大人の1日の塩分摂取量の目標値は
女性・・・7g
となっていますが、平均的な日本人の摂取量は10gと多くなっています。
子供が塩分を取り過ぎると何が悪い?
人間の味覚はだいたい3才ぐらいで決定すると言われています。
塩分の取り過ぎは、腎臓に負担をかけてしまうので健康に悪いとされていますが、特に幼児や小さいお子さんの場合、味付けの濃いものを食べ過ぎると、偏食がちになり薄味の食事を食べなくなる可能性があります。
塩分に気をつける食べ物
スナック菓子
惣菜パン
ハム・ソーセージ
どれも小さいお子さんが大好きな物ばかりです(笑)
手作りでの食事なら塩分の把握もしやすいですが、スーパーでの買い物などのパッケージなどには塩の量が表記されているかわりに、ナトリウムの表記があると思います。
平成27年より食品表示法が変わったので、ナトリウムは食塩相当量で表示されることも多くなりました。
それでも加工食品などは5年間の猶予がありますので、一部ではナトリウム表記のままということもあります。
ナトリウムとは塩分の成分の一部なのですが、全く同じというわけではありません。
ぶっちゃけ、ナトリウムのグラム数を書かれても、それが塩分のどれくらいかをわかる人は、ほとんどいないと思います(笑)
塩とナトリウムの違いとは?
わたしたち素人には、食塩とナトリウムの違いを詳しく知る必要はないのですが、知っとかなければいけない食塩とナトリウムの違いがあります。
食塩に含まれているナトリウムの量は、同じではないということです。
食塩の約40%の量がナトリウムの量になります。
つまり、ナトリウム量(㎎)×2.54÷1000=食塩相当量(g)となります。
1㎎(ミリグラム)は 1000g です。
ざっくりと言うと
ナトリウム 400㎎ = 食塩 1g 相当になります。
ややこしい計算式より、ナトリウム 400mg で塩 1g と覚えれば良いですね!
これでスーパーでのお買い物も安心です。
繰り返しますが、小さいお子さんの1日塩分摂取量はいくらだか覚えていますでしょうか?
答えは、1日 5g 未満です。
ポテトチップスの塩の量は?
お子さんに人気のあるスナック菓子のポテトチップスですが、ポテトチップスに含まれる塩分はどれくらいと言うと
100g あたりの食塩の量は約 1g です。
目安として、1袋の中身の重量の約 1% が塩の量になります。
一般的なポテトチップスの量は60gですので、1袋を食べると約0.6gの塩を摂取することになります。
まとめ
外で遊んだり、スポーツをして大量の汗をかいたときの水分補給としてはスポーツドリンクが有効です。
普段の生活では、麦茶や水で充分です。
なので、とりたてて麦茶に塩を入れる必要性は少ないように思います。
どうしても塩分を補充させたいと思ったときは、食事にお味噌汁をつけてあげたり、梅干しを少し食べさせたりして塩分を補えば良いと思います。