夏の代表的な家庭での飲み物と言えば麦茶ですね。
麦茶をご家庭で作っている方も多いと思いますが、煮出し用パックで作った麦茶と水出し用パックで作ったものと、どちらが日持ちするか気になりますよね。
今回は、暑い夏でも安心して飲める麦茶の作り方と、保存方法と賞味期限を紹介します。
麦茶の煮出しと水出し 日持ちするのはどっち?
麦茶を3つのパターンで作り、冷蔵保管したときの細菌の増え方を調べた実験があるのですが、どの作り方の麦茶が一番日持ちしたかわかりますでしょうか?
②煮出し用パックをBの作り方で作った麦茶
③水出し用パックで作った麦茶(ミネラルウォーター使用)
この3つのパターンです。
①は煮出しした後、やかんを水に浸け冷ました後冷蔵庫で保管
②は煮出しした後、やかんを常温で冷ました後冷蔵庫で保管
細菌の増え方が少なかった順序は
①→③→②でした。
煮出しA→水出し→煮出しBですね。
ただ、どの作り方の麦茶であっても5日目までは基準値を超えるほど細菌は増えませんでした。
我が家の麦茶の作り方は長年②番の方法でしたが、麦茶でお腹を壊したこともありません(笑)
ただ、あくまでもこれは実験データーであって実際には気温(室温)の違いや作る環境や保存方法が違ってくると結果も変わってきます。
麦茶メーカーのホームページなどでも作った麦茶は冷蔵庫で保管しなるべく早くに飲むように推奨されていますね。概ね3日ほどの賞味期限で、心配ならば1日~2日程度が安心だと思います。
まぁ、ぶっちゃけて言うと夏場だと大抵は1日~2日程度で飲みきってしまいますので、冷蔵庫で保管していればそれほど気にしなくてもよさそうですね。
麦茶を冷蔵庫で保存する容器は?
麦茶にはでんぷん質が含まれており、水に比べると痛みやすいです。
そのため日持ちを長くすることで大事なことは、煮出し用であっても水出し用であっても麦茶を保存する容器、入れ物が大事になってきます。
プラスチックの容器よりも、ガラス製の容器のほうが衛生的には安心です。プラスチックの容器だと、傷ついたところに細菌が溜まるからです。
同様に、市販のペットボトルを洗ったもので保存するのもやめた方が良いです。ペットボトルは口が狭く洗えませんし、デコボコの窪みがありますので、そこに汚れが溜まります。
麦茶の煮出しで作った賞味期限は?
一番、細菌が増えなかった麦茶の作り方は、①の煮出ししたAの作り方だったのですが、先ほどの3パターンで作った麦茶を詳しく解説します。
②煮出し用パックをBの作り方で作った麦茶
③水出し用パックで作った麦茶(ミネラルウォーター使用)
①は煮出しした後のやかんを水で冷やし粗熱を取った後冷蔵庫に入れた麦茶ですが、煮出してるので細菌のほとんどが死滅し、やかんの粗熱を取ったために細菌が増える時間がなく、なんと1週間たってもほとんど、細菌が増えませんでした。
②のケースはやかんを常温で冷ましたあとに冷蔵保管した麦茶ですが、3日目から急激に細菌が増え6日目には安全に飲める基準値を超えました。常温で長時間放置していたのが原因です。
③は水出し用ですが、4日目から細菌が増えはじめ安全に飲める基準を超えたのは8日目です。
この結果を見ると、水出し用で作った麦茶でも全く問題がないことがわかりますね。ただ、ミネラルウォーターを毎回使うのも経済的ではないので、わたしは①のやり方で麦茶を作るようにします(笑)
麦茶の煮出しでの作り方
一番日持ちする、賞味期限が長くなる麦茶の作りかたを紹介します。
やかんの粗熱のとりかた
煮出ししたやかんを水を張ったタライなどに浸け、粗熱を取る。
このときにやかんの口や隙間から水が入らないようにして下さい。
また、氷や保冷剤を水の中に入れると急激に冷やすことができ、時間も短縮でき安心です。
熱湯消毒
お湯を沸かすときに水を多めに入れ、麦茶を入れる容器を熱湯消毒します。そのため保管する容器は、ガラス製で耐熱仕様のものを使って下さい。
直接飲まない
小さい頃はよくしていましたが(笑)容器から口飲みしない!!
口のみすると、そこから細菌が入り麦茶が痛んでしまします。
まとめ
麦茶の賞味期限は、小さいお子さんや赤ちゃんのいるご家庭だと特に心配だと思いますが、煮沸した熱湯で煮出し用パックで作った麦茶は粗熱を水で素早くとることにより、より安全で衛生的になります。常温でやかんを冷ますのは、やめといたほうが良さげですね。
麦茶をたくさん飲んで、暑い夏を乗り切りましょう!