大根おろしは「医者いらず」と言われるほど、健康に良い食べものですが辛いものだと大人はもちろんのこと、子供は食べてくれませんよね。
そこで、大根のどの部分を使うと辛くなくなるのか、どのように擦った方が辛味がおさまるのかを紹介します。
また、どうしても辛いときに大根おろしを甘くする方法もあわせて紹介します。
大根おろし辛い部分はどっち?
大根おろしを作るときに大根の葉っぱの方を使うか、先っぽを使うかで大根おろしの辛味が変わるのはご存知でしょうか?
一般的には、葉っぱの方よりも先の部分のほうが辛味があると言われているのですが、実は辛味の成分は、大根の中心部分より皮に近くなるにつれて辛いので、皮に近い部分が多く占めている細い部分、つまり先の部分が辛くなります。
反対に辛味が少なくなるのは、葉っぱに近い部分。皮から遠い場所、つまり大根の芯に近いほうが辛味が少なくなります。
大根の下か葉側のどちらが辛いとなると結局、辛いのは下の方になるので同じになるんですけどね(笑)
でも、あくまでも皮の近い外側に辛味の成分があります。果物でも何でも栄養が一番詰まっているのは、皮に近いところなんですね。
大根おろしの辛くないすり方は?
小さい頃、さんまや天ぷらを食べるときに添える大根おろしを擦るのは、わたしの役目でした。とくに夏の大根は辛味が強く、そんなときこそわたしの出番でした。昔はわかりませんでしたが、実はこれって理にかなっていたんですね。
辛くない擦り方
まず、おろし金(おろし器)ですが、銅製の目の細かいものよりもプラスチックやセラミック製の目の荒いものの方が辛くないです。
そして、大根のする方向ですが通常は縦に大根を持つと思いますが、これでは繊維を潰してしまい辛味成分であるイソチオシアネートが作られてしまいますので、大根の葉側の部分、表面の繊維をつぶさないように横方向にすります。
大根を輪切りにして側面からするイメージです。
また、皮の部分より芯に近いほうが辛味は控えめです。
擦るスピードはややゆっくりめで円を描くようにした方が辛くなりません。
この方法だと辛味成分自体が生成されるのが少なく、また辛み成分が水分と一緒に流れ出るので辛味を抑えることができます。
なので、子供の力で優しく大根を擦るのが辛くないすり方に適していたわけです。
大根おろしを辛く擦る方法
反対に辛く擦るときには、大根を縦に持ち、おろし金に直角に当て直線的に力を入れて擦りおろすと辛い大根おろしが作れます。これは、繊維を壊したときに多く辛味成分が生成されるからです。また、大根おろしの汁もあまり流れません。
辛み成分であるイソチオシアネートは、時間が経つと揮発するので5分~10分ほどが一番辛く感じます。
大根おろしが辛いときに甘くする方法
大根の葉側で優しく円を描くように擦ったとしても、辛いときは辛いです(笑)
なので、大根おろしが辛くて、お子さんが食べられないようなときに甘くする方法を紹介します。
冷蔵庫で保管する
擦った直後の大根おろしは、とても辛いので30分ほど冷蔵庫で保存すると辛みが抜けます。
レンジで加熱する
大根は熱を加えると甘味が出ますので、200gほどでしたら、500Wで2分ぐらい加熱して下さい。
味の素を・レモンを振り掛ける
これは裏ワザ的なのですが、味の素を少し振り掛けると辛みが少しまろやかになります。また、レモンをかけても良いです。
以上が大根おろしが辛いときに甘くする方法です。
まとめ
辛みを抑える方法
- 大根は葉側を使う
- 荒い目の金おろしを使う
- 優しく円を描くように擦る
- 繊維を壊さないように
- 30分ほど冷蔵保管する
- 加熱する
- 味の素やレモンを振り掛ける
色々な辛みを抑える方法を紹介しましたが、実は大根おろしの辛み成分こそが健康に良いものなんです。
特に、熱を加えるとせっかくの大根おろしの持つ効能が減ってしまいますので、できましたら擦りおろした状態ですぐに食べるのが一番、健康のためには良い方法です。
大根の持つ効能などは、また次回に詳しく紹介します。