ゴールデンウィークや夏休みには帰省や旅行などで、車での移動が多くなりますね。
暑い時期の車での長時間の移動で気をつけたいのは、熱中症ですが、実は帰省での渋滞で起こりやすいのは、エコノミークラス症候群なんです。
特に運転される旦那さまや、お子様の世話をして頑張っているお母さんは車内でのエコノミークラス症候群にお気をつけ下さい。
エコノミークラス症候群の初期症状、予防対策やストレッチの方法を紹介します。
長時間の運転はエコノミークラス症候群に注意
震災などで被災された方々の車中泊が原因でエコノミークラス症候群がクローズアップされていますが、長時間の車の運転、特に渋滞に巻き込まれたときにもエコノミークラス症候群になる可能性が高くなります。
エコノミークラス症候群とは
エコノミークラス症候群とはそもそも長時間の飛行機の移動でなることから、その名がつきました。
狭い席で長時間、同じ姿勢、閉じられた空間、エアコンで乾燥した空気などで水分不足から脱水症状となり、血流が悪くなり血栓(血の塊)が出来ます。
その血栓が心臓を通り肺に入り肺動脈が詰まり、命にも関わる病気です。
正式名称は「静脈血栓塞栓症」(じょうみゃく けっせん そくせんしょう)と呼ばれ、「肺血栓塞栓症」と「深部静脈血栓症」に分けられています。
渋滞中の車のなかではエコノミークラス症候群が起こりやすい飛行機の環境ととても似ています。運転される方に注意が必要です。
またエコノミークラス症候群は、飛行機内だけで起こるわけではないので、「旅行者血栓症」とも呼ばれています。
車でのエコノミークラス症候群の原因
- 運転によるストレスと疲労
- シートベルトで固定され長時間の同じ姿勢
- 窓の外からの陽射し
- 狭く、閉ざされた空間
- エアコンで乾燥された空気
- トイレを避けるために水分を取らない
- 脱水症状
特に脚の血流が悪くなりやすく、血栓(血の塊)が溜まるのも足の付け根や膝裏になります。助手席に座るかたもなるだけ足を組まないほうが良いです。
また、ドライバーの方だけでなく助手席に座っている女性も注意が必要です。
実際にエコノミークラス症候群にかかっているのは女性が多いです。
女性、お母さんの場合、責任感からお子さんの世話に追われ疲れていることと、サービスエリアでの女性トイレがとても混雑することから、トイレを避ける傾向が強く、適切に水分を取ることが少なく脱水症状になりやすいです。
特に女性の方に向けて、足の血流を促進させる弾性ストッキングもありますので長時間のドライブになりそうなときは、身に着けるのも有効かと思います。
エコノミークラス症候群の症状は?
エコノミークラス症候群は、そのネーミングからは想像がつきにくいですが、とても恐ろしい病気です。
次のような症状が出たら、車を停めて適切な処置をして下さい。
- 足のむくみ
- 足がピリピリする
- 胸が痛くなる
- 不安感が増す
- 冷や汗をかく
また足にできる血栓は身体の仕組みから左になりやすい傾向があります。
エコノミークラス症候群を予防するストレッチ
長時間のドライブでエコノミークラス症候群を予防しようと思ったら一番大事なのが、適切に休憩を取ることです。だいたい2時間に一度は休憩を15~30分とり、次のサービスエリアまで遠い場合は長めの時間をとるようにしましょう。
また、トイレが近くなることを嫌い水分を控える方も多いと思うのですが、夏の時期などはエアコンをしっかりとつけていても、見えないところで汗をかいていることから、脱水症状になりやすいです。脱水症状はエコノミークラス症候群と熱中症の原因ともなりますので、こまめな水分補給が大切です。
わたしも車を運転するときは、よく飲んでしまうのですが利尿作用のあるコーヒーは避けたほうが良いです。水分補給には水や麦茶、スポーツドリンクが適しています。
車を降りたらストレッチ
車を降りて、歩くだけでもエコノミークラス症候群の予防にはなりますが、足の血流をよくするために、屈伸運動や、足首を回すのが有効です。また全身に力が入って緊張しているので、大きく伸びをしたり、軽く体操することでリフレッシュすることができます。
車内でのストレッチ
助手席に座っている方や、休憩中に椅子に座りながらできる足のストレッチ方法を紹介します。ドライバーの方はたとえ、渋滞中で車が止まっていても足を動かすと大変危険なので、実施しないでくださいね。
- 足の指に力を入れグーとパーを繰り返す
- 足のつま先を揃え、足首が伸びるようにかかとを上げ上下する
- つま先の指先を身体の方に引き上げる
- 椅子に座った状態で片足を軽くあげ足のつま先を上下する
- ふくらはぎのマッサージ(特に膝裏)
エコノミークラス症候群は主に足の血流が悪くなって引き起こされるので、どのストレッチや運動も足首を動かすことがポイントになります。
まとめ
長時間のドライブは、運転するドライバーだけでなく助手席に座っている方も含め全員が疲れるものです。適度にサービスエリアなどで休憩をとり軽く身体を動かすことも忘れないで下さいね。
エコノミークラス症候群も怖いですが、車内の同じ環境でもなりやすい熱中症対策もきちんと行って下さいね!
素敵な車での旅行になるといいですね!